PDFファイルを直接、翻訳(AI翻訳)する方法をご紹介します。
なおここでご紹介する方法は、PCを使用します。
Google翻訳
Google翻訳の画面(リンクは以下)の左上に、「ドキュメント」ボタンがあります。
「ドキュメント」ボタンをクリックすると「ドキュメントを選択してください」との文字の下に、「パソコンを参照」とのボタンが表示されます。
「パソコンを参照」ボタンをクリックするとファイルを選択することができますので、対象のPDFファイルを選択します。
新たな画面に「翻訳」ボタンが表示されますので、これをクリックします。
しばらく待つと翻訳されたテキストが表示されます。
この機能は、PDFファイルに限らず、ワードやエクセル形式でも可能です。
ただ翻訳の精度については、やや難点があります。
DeepL翻訳
翻訳の精度の高さに定評があるとされる機械翻訳サービスに「DeepL翻訳」がありますが、「DeepL翻訳」にも、PDFファイルの翻訳機能が加わったようです。
DeepLは、ウィキペディアによると「2017年8月28日にサービスを開始した無償のニューラル機械翻訳サービスで、ドイツのケルンに本拠地を置く DeepL GmbH (Linguee(英語版)) が開発した。」とのことです。
有料版もありますが、短い文書であれば無料版でも利用可能です。
使い方は、Google翻訳に似ていますが、手順を説明します。
まず、以下のリンクがDeepL翻訳のホーム画面です。
DeepL翻訳のホーム画面の左上に、「ファイルの翻訳」ボタンがあります。これをクリックします。
そうすると画面が変わります。
Google翻訳と同じように、ファイルの選択もできますし、対象のファイルをドラッグ&ドロップして翻訳にかけることもできます。
対象ファイルをドラッグ&ドロップすると、PDFファイルがAdobe Inc.に送信されることについての同意を求められますので、「同意」ボタンをクリックします。
次に言語の選択画面になるので、希望の言語をクリックします。
1分ほど待ちますが、完了するとPCにダウンロードされます。DeepL翻訳の場合は、翻訳された内容もPDFファイルになります。翻訳前の元データの画像や図表などはそのまま位置や体裁を維持しつつ、文字部分のみ翻訳してくれます。
むすび
スピードはGoogle翻訳の方が圧倒的に早いですが、翻訳の精度は、DeepL翻訳の方が高いと感じました。
なおいずれの翻訳サービスも情報がインターネット経由でサービス提供会社のサーバーにアップロードされますので、機密文書や個人情報等の文書の翻訳には使えません。
またいずれの方法も、PDFファイル内の文字を認識させて、認識した文字を翻訳するという作業を行っています。文字認識の段階で誤っている場合は、当然、翻訳も誤ったものになります。文字認識が正確かどうか人の目でチェックした上で、機械翻訳にかけた方が、精度が高くなりますので、そうする場合は、いったんOCR化して、テキストデータとし、そのテキストに対して機械翻訳をかけるという方法をとる必要があります。
PDFの文字を認識する方法については、「PDF 文字認識」などのキーワードでググれば、無料の方法も含めて、様々な方法が説明されています。
当事務所でもスマホで手元の文書をOCR化する方法についての記事をアップしています。ご参照ください。